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Mahmoud

ルール変更

5 月 1st, 2008

ここ数日、バスナビブログなどで盛り上がっているルール変更について考えています。

主な変更はご存知の通り、

1, 3pラインが6m75cmに(50cm遠くなる)。
2, ペイントゾーンが台形から長方形に。
3, ノーチャージエリアが作られる。

ここ最近も、クォーター制になったり、30秒が24秒になったり、大きく変化してきたと思いますが、今回の変化はいろんな意味で過激。NBA選手が有利になることは言うまでもなく、否定的な声が多く聞かれそうだと見た瞬間思いました。そのうちディフェンスの3秒もできたりして。

ルール変更の意図が明かされていないので、狙いがどこにあるのか分かりませんが、ルール変更後、バスケはどう変わるでしょうか??

その1、まず、3pラインが遠くなるとどうなるか??これについてはNBAがかつて94-95シーズンから実施していますので、その時のことを考えると分かりやすくなるかもしれません。
NBAは80年代後半から90年前半にかけて、ディフェンス力のあるチームがリーグを支配する時代となりました。デトロイト・ピストンズがその走りだと思いますが、その後のシカゴ・ブルズも、ジョーダンやトライアングル・オフェンスばかり注目されていますが、リーグ屈指のディフェンス力を持っていたチームであることを忘れてはならないでしょう。また、シカゴのライバルだったニューヨークも。「鉄のカーテン」と呼ばれる闘志溢れるディフェンスが売りでした。その結果、100点を超えるゲームが少なくなり、80点台や70点台という試合も珍しくなくなりました。
そこで、3pラインが短くなるルールが適用されたと聞いています。3pラインが短くなれば、もっと3pシュートの確率、試投数も上がり、得点が増えるとリーグは考えたのでしょう。

しかし、結果は逆に働きました。3pラインが短くなると、それに合わせてオフェンスするチームは当然3pを今までよりも近くから狙います(もちろん状況次第で遠くから打つ場合もありますが)。それによって、スペースが狭くなり、ディフェンスが守るスペースも狭くなり、よりディフェンスがしやすくなり、結果リーグが見込んだような得点アップにはつながりませんでした。

3pラインは選手がオフェンスする上でフロアバランスを作る目安にもなっています。最近は3pラインの遥か後ろからシュートできる選手もいますが、あくまで「打てる」であって、「好んで打つ」選手は少ないでしょう。ノーマークならラインの近くからシュートするでしょうから。

結論を言うと、3pラインが50cm遠くなることで、バスケの得点は増えると思います。50cm外まで守るってディフェンスにとっては大変なことなんですよ。

ちなみに、私が関わる中学生バスケで適用されたらどうなるか?関東や、全国に行くようなチームに変化はないかもしれませんが、レベルの低いチームでは3p自体確率がさらに下がる(その前に男子は届かない選手が増える)と思います。女子はダブルハンドなのでさほど問題ないですが、同じ中学でもまだ身体ができてない1年生には厳しいルール改正でしょうね。まぁやってみないとわからないですが。。。

その2 台形から長方形へ。そもそもNBAってなんで長方形なんでしょう?知識不足で知りません。誰か教えてください。
おそらくですが、FTのときによりディフェンスリバウンドが有利になるからでしょうか??オフェンス時にショートコーナーが使いやすいからでしょうか?おそらくFTのリバウンドの問題が一番重要なのではと個人的に思います。そもそも、バスケットボール自体は身長が高いことが非常に有利に働くスポーツであることに疑問の余地はないでしょう。しかし、近年のルール改正は、その有利不利を極力目立たせない方向に動いています。
例えば、ジャンプボール廃止。これは、試合時間を短縮させる狙いもあると思いますが、ジャンプボールがたくさんおきると、平均身長の高いチームが有利になることを防ぐためのものでしょう。なので、この長方形ルールもその延長ではないかと考えています。(誰か知ってたらおしえてください^^)

その3 ノーチャージエリア。このルール改正が個人的に一番驚きました。そもそもNBAでもつい最近できたばかりと言ってもいい歴史の浅いルールです。できたときは、「なんかあからさまにオフェンス有利にしてNBAっぽい」というのが印象でした。なので、今回のルール改正について、最初の印象は私は反対でした。

このルール変更について、先日中学校で審判委員をされている先生にこのルール変更について、意見を伺ってみました。彼は、中学のバスケの中では有名な審判です。

意外にも返ってきた意見は「賛成」でした。
そもそも、ゴールの真下(その周辺)に立って守るのはディフェンスとは言えないというのが彼の意見でした。確かにそうですよね。
極論ですが、仮にゴールに真っ直ぐレイアップに来た選手をゴールの真下で受ければ、現行ルールではオフェンス・チャージングになります(ボールが手から離れた後のぶつかれば、カウントになるのかな?)。しかし、実際の試合でそんなディフェンスをして、笛を吹く審判はかなり少ないとのことでした。つまり、笛を吹かない(プレイを流す)。ようするに、そんなのは正当なディフェンスではないということです。

もし、多くの審判がそれぞれの判断の基準を持ち、オフェンス・チャージングに対しての哲学を持っていることは素晴らしいことですが、その人によって、そのときのプレイの内容によって、ジャッジされていたものが、このルール改正で明確に線引きされることになるわけですね。

でも、よーく考えてみると、腑に落ちない部分が一つ。上記の状況で、プレイを「流す」だったものがディフェンスファールになるってことですよね?もしNBAルールと同じだとしたらですが。ライン明確に引かれたことによって、ここまでだったらチャージング。ここより1mmでもラインをディフェンスが踏んでいたら、オフェンスファールどころかディフェンスファールになってしまうわけです。これって、ちょっと納得いきません。せめて、ラインを踏んでいたらオフェンスファールにならないだけで、プレイを「流す」にして欲しいものです。この違いは、ものすごく大きいと思うのですが。

ディフェンスの指導の仕方も大きく変わりますね、きっと。




2 Responses to “ルール変更”

  1. プレーオフに出ることで赤字? | 20セカンドタイムアウト、とりませんか? Says:

    […] あー、そう今思い出した。FIBAルールで3ポイントラインが遠くなるって話だけど、bjリーグはNBAの3ポイントライン採用してくれないかなって願望があります。なぜかっていう理由はこちら(Mahmoudさんのブログ)と一致。1対1をメインにしたbjリーグのバスケに合ってると思うし、そもそもボールのサイズもNBAと同じ6.5号。毎年リーグの平均得点は上がってるし、日本人選手にはガードが多いし、岡田優などのシューターはさらに恩恵を受けるのでは?是非お試しあれ>bjリーグ っていうか、完全NBAルールにしちゃいなよ。 […]

  2. mahmoud Says:

    そうですね。bjは同じルールにしちゃってもいいかもしれませんね。そうすれば、より外国人選手の力が増す(インサイドでの)と思うので、日本人選手の個人技術の向上にはつながるかもしれません。
    しかし、Fibaのルール変更は少し残念です。そもそもバスケはチームスポーツですし、個人の力をチームが上回ることが魅力だと思うので、今回のルール変更で明らかに身体能力や個人技術が勝るチームが有利になる、というよりもオフェンスの戦術の価値が下がったような気がします。

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