第2戦の采配
6 月 10th, 2008NBAファイナルについてはあまりにも多くの人が話題にしているため、あまのじゃくな私としては「ここでは書くまい」とおもっていたのですが、ちょっと2戦を見ていて気になる点があったので、書こうと思います。
おそらく多くの人は、ボストンの素晴らしい戦いぶりの前に、LALはボストンに戻れないのではないか、と予想していると思います。事実、第1戦、第2戦のボストンの戦いぶりは見事としか言えず、オフェンス、ディフェンスともにスキはほとんどありませんでした。唯一の不安材料は、昨日の第4Q、2点差まで詰め寄られたことでしょう。
さて、気になったのは第4QのLALの戦いぶりです。第3Qを終了した時点で20点ほどの点差があり、逆転は不可能と言っていいでしょう。具体的な得点で言えば、10対30くらいで第4Qを戦わなければならないわけです。
確かにLALはサンアントニオとの第1戦で、20点差を逆転する勝利を挙げましたが、それは第3Q半ばから反撃に成功したわけで、残り12分という状況、そして昨日のボストンのデキ(脇役が活躍したため、ビッグ3のエネルギーもまだまだ残っている)ということを考えると、せいぜい5点差くらいに追いついたとしても、逆転するにはいたらないと個人的に思いました。
結果的に、追いつけずに終わり、痛い負けを喫しました。
第4Q気になったのは、普段はベンチから迎えることが多い第4QのKobeが始めからコートに立っていたことです。この時点で、私はレイカーズの考え方に興味を持ちました。というか、きっと信じられないような第4Qになる(追いつけないとは思いながらも)と予感しました。
もし、同じ状況のボストンや、デトロイト、サンアントニオだったらどうしただろうかと考えました。というか、このプレイオフでどのチームもアウェイに苦戦し、同じような試合展開を多々目にしてきました。
結論から言うと、どのチームも「主力をベンチに下げる」です。なぜなら、プレイオフシリーズはこの試合で終わるわけではなく、選手の体力を温存し、次の試合に気持ちを切り替えなければならないからです。いわゆる、その試合に対してあきらめ(シリーズをあきらめているわけではない)たわけですよね。
しかし、レイカーズは違いました。もちろんチーム事情によるものもあると思いますが、20点差の第4Q、レイカーズは違う選択うをしました。
なぜでしょうか??
個人的な見解はこうです。
フィル・ジャクソン(Kobeかも)は「負け癖」「あきらめ癖」がつくことを恐れたのではないでしょうか。レイカーズは上記の3チームに比べると、相対的に若い選手が多いです。よく「勝ち癖」「負け癖」といいますが、若い学生なんかの場合はそれが顕著に出るような気がします。私が指導する中学校でも、少し意識しています。
この考え方はきっと、学生でもプロでも同じなのかもしれません。
Kobeは若いチームメイトに対し、「あきらめないこと」を身体に叩き込みたかったのだと思います。当たり前のことのようですが、プロの選手といえど、あきらめることはあると思います。
まだ、シリーズは終わってないのでなんともいえませんが、私はレイカーズの昨日の行動は大正解だったと思います。ぎりぎりまで行って追いつけなかったダメージはより大きくなるかもしれませんが、もっと大切なものを守ったと思うからです。これはこのシリーズだけでなく、来シーズン以降のレイカーズにとっても、財産となるでしょう。
ちなみに、これは上記3チームを否定しているわけではありません。ベテラン選手はこの辺の切り替えが上手いのも理解できますし、物理的な問題として体力温存が大切なのも事実(実際サンアントニオはニューオリンズとの第7戦を制した)です。
本当に強いチームは相手がどこだろうと手を抜きません。30点差で勝てる相手には50点差で勝つことを考えるものだと思います。
2年前のファイナル、マイアミがダラスで2連敗(それも大敗)を喫したとき、誰もがもうダラスには帰ってこれないと思いました。私もそう思いましたが、彼らは4連勝でシーズンを終えました。
レイカーズとマイアミではだいぶ状況がことなりますし、相手はボストンですから簡単にはいかないでしょうが、1,2戦とは全く違う試合になることは確実だと思います。
それくらいバスケットは深い。。と信じています。
ちなみに私はどちらを応援しているわけでもなく、ここまでのボストンの戦いも大好きです。
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