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Mahmoud

奇跡的だったファイナル

8 月 25th, 2008

これぞバスケットボール!

信じられない瞬間が40分間途切れずに続いたゲームでしたね。

人間の可能性を改めて再確認。どちらを応援するというわけでもなく、ただ素人のようにゲームを呆然と見つめてしまいました。

2006年、埼玉ではギリシャがUSAを破るという奇跡的な瞬間を現場で目の当たりにしました。あのときのギリシャの集中力は、もう一度やれと言っても難しいものだと思います。
しかし、一方のUSAはというと、ゲーム中、ベンチにも選手にも迷いが見られ、ベストを尽くすことができたとはとても言いがたいものでした。

昨日のファイナルを見ていて震えたのは、たぶん彼らのバスケット人生の中でもベストなパフォーマンスを、両チームのプレイヤーが見せ続けたことにあると思います。
こういう試合はNBAプレイオフでも見ることはできません。1度きりの勝負だからこその試合だと思います。

バスケット史に残る名勝負に間違いありません。

もはや、試合を考察すること自体がむなしく感じるような試合ですが、思ったことをいくつか。

まず、スペインはなぜここまでのパフォーマンスをすることができたのでしょうか??

前半の戦いぶり、ゲームプラン内容を振り返っても、スペインにとってベストだったとはいえない内容でした。アメリカに本気で勝とうと思ったら、多くのコーチが解説のK氏が言ったように、

スローテンポにして、アメリカのファーストブレイクからの得点を減らし、アメリカのファールを誘う

大雑把に言うと、上のような戦略を考えるのではないでしょうか?

スペインはアメリカのファールを誘う部分では結果的に成功し、ファーストブレイクを減らす部分では50点といったとこでしょうか?
ウェイドが試合に登場してからは、ウェイドのディフェンスからいくつかのイージーダンクを許しました。

スローテンポにするという戦略(実際スペインがそれを考えていたかは分かりませんが)では、試合半ばからなくなってしまいました。ルディ・フェルナンデスやナバーロの積極的な姿勢に引っ張られ、ノーマークができては積極的にシュートを放ちはじめるという状態でした。

そして、ディフェンスでもスペインは試合序盤から多くのファールをしてしまい、K氏からも「もったいない」という言葉が上がっていました。実際、私もそう思ったシーンが多数ありました。

でも、試合を振り返って思うと、ああいったファールがなかったらきっとこんな試合はできなかったと思うんですよね。

クレバーぶって、試合コントロールをしようなんて姿勢を見せたら、アメリカの破壊力に飲みこまれてしまったのではないかと思うんですよ。

ある意味では、カルデロンが試合に出れなくて良かった部分があるかもしれないですね。一番冷静に試合をコントロールしちゃう選手ですから。でも、試合終盤には、カルデロンの力が必要だった。カルデロンが、ここ一番では冷静さをなくすくらい熱いプレイをすることを私は知ってます(笑)その辺は、アルゼンチンのペペ・サンチェスと似てるかも。

もはや、試合は競技というよりも、バトルになってました。スペインの一つ、一つのファールはアメリカが上手いから起きたものではなく、スペインの選手の意地、気迫そのものでした。その気持を40分間出し続けることができたことが、奇跡といえるんではないでしょうか。

試合の象徴といえば、ルディ・フェルナンデスとナバーロですよね。

ルディは18分の出場で22点。もはやセルフィッシュと言われてもしかたないくらい攻撃的で、全く躊躇することなく3ポイントを打ちました(9本中5本の成功)その結果ファールアウトしてしまいました。圧巻は、ハワードからファールをもらいながらのダンク。会場の誰もが度肝を抜かれましたね(笑)

ナバーロもすごかった。苦しい場面で、何度もティアー・ドロップを決めました。ジュニアの時からあれが得意なんですよ。前に飛びながら、柔らかいタッチで決める。良い子はマネしないように。たぶん日本の中高生がやったらコーチから怒られるでしょう(笑)味方からも白い目で見られるはず(苦笑)
そして、リッキーがファールトラブルになると、PGとしてボールをコントロールしました。かすかな記憶ですが、ヤングメンの時はPGとしても出ていたような?

ガソールはもちろんですが、ヒメネス、レイエス、マルクも本当にタフな戦いをし続けましたね。

それと、忘れてはならないのが、この歴史に残る試合に17歳の少年が出ていたことですよ!

終ってみれば、リッキー・ルビオは両チーム最多の29分の出場!

レブロンやコービーよりも長くコートにいました。あれだけのUSAのプレッシャーを受けて、6点、6リバウンド、3アシスト、3スティールはスゴイ!TOも3回だけ。前半のFT4本は目立たないですが、良く決めたと思います。

ガソールは自らのブログで、

金メダルのように見える銀メダルを勝ち取った

と表現していましたが、もはや私はどっちが勝ったか忘れてしまうほど、スペインバスケットは熱いと思いました。

長いので一度切ります(笑)




3 Responses to “奇跡的だったファイナル”

  1. yu-sa Says:

    続きが早く読みたいです。
    私のチビ画面観戦ではよくわからなかったレフリー問題なども、書いていただけるとありがたいです。

    USAはコーチK、レブロン、プリンスがスペインを絶賛していました。

  2. とうみん Says:

    やっとBSの録画見ました。
    スペインの後半の粘りに感動しました。

    個人的にはナバーロがスクープショットを決めて、
    ベンチにいたラウル・ロペスとハイタッチした瞬間がグッと来ました。
    (ジュニア時代に一緒に国際舞台で戦った二人ですから)

    ところで、
    >ナバーロもすごかった。苦しい場面で、何度もティアー・ドロップを決めました。
    (中略)
    >良い子はマネしないように。たぶん日本の中高生がやったらコーチから怒られるでしょう(笑)
    >味方からも白い目で見られるはず(苦笑)

    日本ではナバーロのようなシュートの練習メニューはないのですか?
    むしろ背が低い日本人が身につけるべきかと思うのですが。

  3. マクムード Says:

    ああいうシュートを練習している学校は少ないと思います。僕はメインが女子なので、技術的にできないからというのもありますが、レベルが高くないとできないシュートなのは間違いありません。おそらくアメリカでもシュートの練習に取入れている学校は珍しいのでは?ストリートなど、遊びの中から培われるもののような気がします。練習でやってるチームは見たことないですね。
    でも中学生でも似たようなシュートをしている選手もいますが、日本国内では、それほど高さがある選手とプレイする機会が少ないのも原因かもしれまん。

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