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Mahmoud

Euroleague観戦記その9

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ホテルから試合会場までは一本道です。約20分ほどの道のりを歩いて向かいました。街は車の交通量などアテネとさほど変わりませんが、人々が観光客慣れしていないなと感じました。見知らぬ東洋人に対しての反応は、アテネほど良くないように感じました。

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ついにAlexandrio Malathronに到着しました。歴史あるスタジアムに来たかと思うと感無量です。夕方4時過ぎでしたが、今日は試合がないということで、会場は静かでした。チームのグッズを扱うEmpire Storeは営業していたので、早速入ってArisのウェアを購入しようと思いました。お店の中には、歴代Arisのプレイヤーや記念品が数多く並べられています。当然Nikos Galisの写真が一番多いです。

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残念ながら、プレイヤーのジャージはありませんでしたが、シューティングシャツやポロシャツなどをたくさん買いました。日本で持っているのはまず私だけでしょう(苦笑)レアなものを手に入れられて満足です。
お店のスタッフに、Abdul-Raufのファンで日本から来たことなどを話し、バスケットの会話で盛り上がった後、今日練習があるのかどうかを尋ねると、夜7時からあるにはあるが、一般の客の見学はできないとのことでした。なんとか、チームに交渉してほしいとお願いしたところ、チームオフィスに電話をしてくれました。そして、すぐにお店の裏から、オフィスへ連れて行ってもらいました。だんだん鼓動が高まっていくのを感じました。

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チームのプレスオフィスに行くと広報の若い男性2人が歓迎してくれました。どうも、私の話がチームに通じていたらしく、2人は私に興味津々です。1人はLeoと言って私と同い年で、すぐに仲良くなりました。彼がチームの広報や通訳などを務めています。ホームページの英語版も彼が担当です。もう一人はTheodore。彼はホームページのシステムなどを担当しています。

何か、トラブルがあったら遠慮なく言うよう言われ、アリーナ全体を二人で案内してくれました。二人は本当に親切にしてくれて、Raufの話をいろいろ聞かせてくれました。Theodoreは日本車が大好きなようで、日本車についてたくさん聞かれました。特にHondaが好きだということで、Civicに乗っているそうです。

話をしていると、そこにAndrea Mazzonが現れました。知っている顔が急にオフィスに入ってきたので、とても驚きました。彼はArisのヘッドコーチでイタリア人です。金丸さんが通じているイタリア人記者から私の話を聞いているようで、彼も私を歓迎してくれました。

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mazzonヘッドコーチ

7時から練習なので、6時半前くらいに来ればRaufに会えるといわれましたが、時間はすでに5時半。なんとここでカメラを忘れてきたことに気付きました。急いで、一度ホテルに走って帰り、すぐにもどりました。走って気付いたのですが、実際の距離は遠いです。走っても走ってもなかなかホテルに着きません。しかし、ついにRaufに会えるということで、頭の中はそれでいっぱいです。ここまでいろんなことがあったなと、いろいろなことを思い出し、物思いにふけりながら走りました。

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アリーナにもどると、時間は6時過ぎ。なんとか間に合いました。コートへ連れて行ってもらい、コートを見渡すと、反対側のベンチにRaufが座っているのが分かりました。
私がRaufに会うということは、すでにジャーナリストの間では情報が回っていたようで、カメラマンと記者が数人コートにいました。私はRaufに見せようと思っていたNuggets時代の彼のジャージを手にしていました。それは私の大切なコレクションの一つで、彼が実際に試合で着用していたものです。オークションを通して手に入れたのでした。

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ついにRaufと初対面です。コートの反対側からわざわざ来てくれました。13年前から応援していること、会えるのを楽しみにしていたことなど、できる限りの英語で伝えると、彼はとても喜んでくれました。38歳には思えない少年のような笑顔で、目がとても輝いていました。ついに会うことができました。まさか、飛行機でやってきて今日会えるとは思っていなかったので、本当にビックリです。

カメラマンにツーショット写真を撮られ、ジャージにサインをしてもらい、用意していたお土産を渡しました。日本の扇子と、彼の子供(3人だと思ったら4人いるようです)のために、日本のキャラクター「トトロ」兄弟の人形を3人(匹?)あげました。とても喜んでくれて嬉しかったです。

練習が始まるので、ほんの5分くらいの出来事だったと思いますが、すごく長い時間に感じられ、興奮せずにはいられませんでした。記者の人(Trevisoでも少し話した)にこの様子が明日の新聞に載ると言われ2重にビックリです。明日のスポーツ新聞に載ってしまうようです。夢にまで見ていたRaufにギリシャという場所でついに会うことができたことでも奇跡だと思いますが、まさかその様子が新聞にまで載ってしまうとは、本当に予想もしていなかったので、ビックリです。

だんだんとチームの選手が集まってきまて、チーム練習が始まりました。といっても、昨日はOlympiakos相手にホームで試合をしたばかりということで、軽くシューティングなどをして流すだけの練習です。シューティングを終えた後は、ウェイトトレーニングをしに、コートから出て行く選手がほとんどでした。

コートはArisのプレイヤーだけのものではありません。ちゃんと女子のチームもありますし、子供のクラスやジュニアの男女など、いろんなチームが使っているようで、コートはびっしりスケジュールが組まれているようです。下の世代をしっかり育成しているということですね。コートにも用務員がいてしっかりフロアの手入れなどをしているようです。

用務員をしている2人ともたくさん話をして仲良くなりました。一人はもう60歳を超えているであろう陽気なおじさんで、英語は話せないですが、やさしくグリークティーとお菓子を出してくれました。もう一人は2メートル近い長身の若者で、彼は英語が少し話せたので、バスケットの話で盛り上がりました。ユーロリーグやギリシャリーグの歴史やライバル関係、ナショナルチームの事情など、いろいろなことを聞くことができ、私にとって貴重な時間でした。

コート脇で話をしている私たちの横をプレイヤーが通るので、一人づつサインをもらっていきました。あっという間にチーム全員の写真にサインをもらうことができました。日本人である私がもの珍しいのか、みな気軽に対応してくれました。特にキャプテンのCastleは自分の写真がえらく気に入ったらしく、どうやって手に入れたのかを聞かれました。実は、Arisのオフィシャルのホームページからプリントしてきただけなのですが。Theodoreが全て管理しているので、聞いてみたらいいと教えました。こうして選手とコミュニケーションを取れることは本当に幸せなことです。

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Kevin Flecher

最後まで残ってコートで練習をしていたのは、SGの二人で、一人はリトアニア代表(日本には来なかった)のSerapinas。もう一人はギリシャ人のIliadisです。二人とも外角にシュートが得意なシューターです。そして、彼らは1on1を始めたのでした。アシスタントコーチがパス入れ&レフェリーをする中、本気の勝負でした。

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奥のリングで1on1してます

プロ選手の試合を見る機会はあっても、練習での1on1を見る機会は滅多にあるものではありません。私は初めて見ました。そして、当然のことですが、そのレベルの高さに圧倒されました。二人とも、ちょっとでも隙を見せると、簡単にショットを決めてしまいます。距離は関係ありません。Iliadisは身長こそ193cmと恵まれませんが、柔らかいタッチのシュートと爆発力で今シーズンのユーロリーグの週間MVPにも選ばれたほどのプレイヤーです。Serapinasは197cmの3ptが得意なシューターですが、肩幅が広く体格にも恵まれたプレイヤーです。どちらも国のナショナルチームに選ばれるほどのプレイヤーですから、スゴイのは分かっていましたが、実際近くで、本気のプレイを見ると、自分なんかとはいかにレベルが違うかが良く分かりました。

チームの練習が終わると、若いプレイヤーたちがコートに現れ始めました。聞いてみると、15歳以下のプレイヤーたちでアンダー15のナショナルチームだということでした。(もしかしたら違ってたかもしれません)Arisの男子チームの練習を見学し、そのまま自分たちの練習に入る。とてもいい環境ですね。ギリシャのバスケットの強さの秘密を見た気がします。15歳以下ということで、技術的にスゴイ選手は少ないものの、身長が高い選手が多いと思いました。Cでは190cm以上、Gでも180近くの選手が多かったように思います。基本的なハンドリングから、スクリーンの練習、バックコートではドリブルをしてはいけない5対5など、日本の中学生の練習にもありそうな基本的な練習を2時間ほどしていました。夜の8時半から10時半まで練習は続きました。

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サインをもらったジャージ(宝物です)

あっという間に一日が終わりました。ついにRaufに会うことができ、練習を見学させてもらうこともできました。ジュニアのナショナルチームを見ることができました。本当に大きな収穫ばかりで信じられません。11時過ぎにアリーナを出てホテルにもどりました。

気がつけばご飯を食べるのも忘れていました。帰りがけにサンドイッチを買ってホテルに帰りました。こっちに来てからの食事のほとんどはハンバーガーとコーラです。さすがに疲れも溜まっていましたが、今日はそれどころではありません。明け方まで、ついにRaufに会えたという感動で眠れませんでした。ギリシャの人たちは夜が遅いです。大きな通りに面した私の部屋は、ずっと明け方まで車の通る音が鳴り止みませんでした。

明日も試合前日の練習を見学しにいきます。