8 月 30

行って来ましたよ。1年ぶりの埼玉スーパーアリーナ。広島ラウンドほど真剣に書きません。ざーっとね。

埼玉に残った世界の16強。ここに日本の名前が無いのは寂しい。「地元開催で決勝ラウンドに進めなかったのは初」というタイトルで面白おかしく書いてくれるメディアもいますけど、どーぞ勝手に書いてください。日本代表に密着取材をしてきたわけでも、バスケに特別詳しいわけでも、バスケを広める気も無いんでしょ。知ってるから。「商売>伝える」になっちゃってることは知ってますから。

でも、俺は日本代表を誇りに思ってますよ。そう思ってるファンはたくさんいるから。決勝ラウンドにいけなかったことは単なる結果にしか過ぎない。この4年間必死にやってきたんだし、まだこれから大きな国際大会はある。世界選手権は2006年で終了じゃない。選手達は顔をあげて次に向けてステップアップしてください。

決勝ラウンド初日
アルゼンチンvsニュージーランド
度(旅?)重なる疲れもあってかあまり集中して見ていませんでした。アルゼンチンは外のシュートが入らないものの要所でジノビリ、オベルトの活躍で勝利。生のオベルトを見れるのは今回が最後かもね。特に代表ユニ姿は。でも、見れて良かった。NZのハカが広島ラウンドより盛り上がってなかったのは残念。最終日は観客のほとんどがリズムに合わせて手拍子してたから(笑)

イタリアvsリトアニア
大阪に戻ってきてから知ったのだけどイタリアのバシーレは不調だったらしい。最後の3本を外したあとコートに崩れたバシーレ忘れません。彼が中心となってから初の代表の結果はイタリアにとって苦い試合になってしまいましたね。リトアニアは応援がすさまじかった。4つの太鼓の威力、「リヤッ、トゥ、ヴァ!」のコール、タイムアウト中にビッグフラッグを掲げての応援は迫力があった。日本開催で見れるとは思わなかったから嬉しい。

トルコvsスロベニア
どっちも良いチーム。トルコは若手中心とはいえタフなチームに感じた。この代表が2010年の中心なら、かなり手ごわいチームになっているでしょうね。スロベニアはラコビッチの活躍が見れなかったのは残念。ただこの試合は終盤以外ほとんど見れてません。疲れでウトウトしていました。。。終盤はちゃんと見たからOK、OK!

スペインvsセルビア・モンテネグロ(SCG)
SCGのミリチッチ。あのサイズにしては走れるし、シュート力もまずまず。でも、インサイドでがつがつ出来るようにならないと単なる2点選手にしかなれないかな。単発だからボディーブローのようにあとあと効いてくるダメージを与えるに至らない。スペインはいわずもがな。上手い、強い、高い、美しいバスケ。USAよりも人を魅了するバスケが出来る。

決勝ラウンド2日目
ドイツvsナイジェリア
ドイツの試合はなぜか眠たくなる。そして終盤に盛り上がる(笑)ドイツは堅実って感じの選手が多いのと、相手のレベルやペースに合わせたようなバスケをするから眠たい。最後はノヴィツキーで何とかしちゃう戦法を取っているみたいです(笑) ノヴィツキーは10年後の未来から来たようなバスケット選手でした。生で6試合見ることが出来て感謝。ナイジェリアはあと一歩までドイツを追い詰めましたね。のちほど触れるアンゴラにしろアフリカはこれから伸びていきそうな気配。FTがなぁ・・・。

USAvsオーストラリア
点差がついたから面白くなくなったっていう意見もあるけど、それに加えてUSA代表が1on1しかやっていないのが面白くなかった。特にスペイン、ギリシャ、アンゴラと比較するとね。金返せって言いたいバスケだった。本気だ本気だって言われて期待していただけに。ただディフェンスと今までに比べると真剣にやっていたし、強い相手とやった時にどれだけ本気になるか。でも、相手が核が下であっても真剣にプレーしろよ。日本の子供達にあんな雑なチームプレーは見せたくない。

オーストラリアはフル代表がそろったとは言えず厳しい展開が待っていたとはいえ、モチベーションが低かったかな。CJブルートンとボーグット、ニューリーぐらいしか印象に無い。
何度も言うけどUSA代表よ、お金を返してくれ。

フランスvsアンゴラ
予選から見てきたのもあってアンゴラを贔屓(ひいき)していました。この試合はスペインの時よりもインサイドで苦しんだこと、インサイドを攻めれないから外のシュートの調子もあがらなかったけど、あきらめずに食らいついていく姿勢が素晴らしい!!

グループラウンド最終戦、決勝ラウンド行きを決めたあとのドイツ戦であっても、負けた直後にスゴイ悔しそうにしていたのが印象的だった。そして、選手達によくやったと握手を求めたHCも印象的。フランスを破ってほしかった。終盤は近くにいたおじさんのディフェンスコールに合わせて、自分もディフェンスコール。つい応援したくなるほど良いチーム。ミックスゾーンでは各国メディアから質問がたくさんあったのでしょう。長い間ゴメスがインタビュー受けてました。USA代表よ、彼らを見習え。

ギリシャvs中国
あのオールコートプレスは美しくて恐ろしい。アジア王者の中国がハーフラインまで運ぶのがやっとだった。T.パパルーカスがユーロリーグファイナルのMVPということに納得。ゲームコントロールは巧みだったし、視野が広い。ギリシャは決勝ラウンドでUSAを本気にさせる最初のチームになるかもしれない。もちろんフランスに勝てばの話しだけど・・・。中国はヤオミンのコンディションが完璧にはほど遠いといった感じ。ひざに手をついている場面が多く、明らかにバテていたし、走れない。途中パナマのエリックに見えた(嘘)

中国応援団は会話を聞く限りそれほどバスケに詳しくはなさそう。もちろん何言ってるかわからないけど、あそこがダメとかここが良いというような会話じゃなくて、中国頑張れー、ヤオ頑張れーぐらいだったように思える。あそこまで一致団結してやるってのはある意味うらやましいけれども。

あ、そうそう。タイムアウト中やハーフタイムに出てくるダンサーの紹介記事 [1]がスポーツナビに出てます。アルゼンチンサポ並びにラテン系の方は必見ですよ(笑)

[1] http://sportsnavi.yahoo.co.jp/basket/other/headlines/20060828-00000039-spnavi-spo.html

8 月 27

悔しい・・・

この一言に尽きます。この「悔しさ」の中には本当にたくさんのものが入り混じっていて上手く表現できないけど、書いてみようと思う。長いですよ。

ニュージーランド戦に敗れた。試合終了を告げるブザーが鳴った瞬間、ベンチから飛び出し折茂さんにタオルをかけた節政さんの姿が今でも目に焼きついていて忘れることができない。試合後にインタビューを受けている古田さんの表情、時間が止まったかのように感じたカークペニーの決勝シュート。

実は試合のことをあまり覚えていません。覚えていることといえば先に書いたことぐらい。これほどの敗戦のショックは後にも先にも無い気持ちでした。インタビューを終えて引き上げていく古田さんや一緒に代表を応援していた人達に「明日がある。切り替えていこう」と言ったものの、実は自分に言い聞かせていた部分だし、一番切り替えが出来ていませんでした。代表選手が一番辛いのだから絶対に泣かないでおこうと耐えるのに必死だった。

悔しい中にも嬉しいことはあった。(自分が行った範囲ではあるけど)これほど試合会場が一体となって背筋がぞくっとするような一体感のある応援は無かったと思う。日が経つに連れて応援に慣れてくるのがわかったし、何よりも日本代表を応援するぞって気持ちが伝わった。あれはTVでは絶対に伝わらないし、逆に伝えたくない。あれは生で、現地で応援しているから体験できるもの。あの場所にいた人以外にわかってたまるものか。

ただし、まだまだ応援といってもチアスティックを叩いているだけの人もいた。代表が試合をしている時、代表が今どういう状態なのかを教えてやれるのは観客の役割。弱気なプレーにはダメだしを、素晴らしいプレーには賛辞を送ってやること。それが出来るようになろう。代表は前に進んでいるのだから、サポーターも前に進もう。

この試合を経験したあの会場にいた観客、代表選手を含めて絶対に忘れられない出来事になったと思う。残酷な結果としかいえないけども、やっと代表はこれでスタートラインに立てたのだと思うと嬉しいし、バスケの中位国を破る力を持っているのだと証明できた。今、日本で集めうる最強のメンバーを集めればあの試合には勝てたかもしれない。けれど、それは単なる目前の目標達成であって世界に対抗しうる日本のバスケスタイル確立には絶対につながらない。これは断言できる。

単純に結果だけを見て「情けない」と思う人もいただろう。それでは逆に言わせてもらう。それならなぜ現地で声援を送ってくれなかったのだと。日本代表のこの4年間を見てきたのかと。選手達の努力を見てきたのかと。確かにあの試合の後半に対して、情けないと思う。それなら「情けない代表」にしないようにもっと声援を送って欲しかったと思う。結果だけを流すマスコミに日本代表の何を伝えることができるのだろうか?W杯と同じぐらい世界的な大会が地元で行われているのに盛り上げようともしない人達に伝えて欲しくない。

bjリーグも同様。公式トップにバナーを貼るぐらいしてくれても良かったのではないか。世界選手権という場でbjリーグをアピールしなくても良かったのか。同じバスケなのに知らんふりをしているのでは、協会と変わらないじゃないか。なんのために出来たんだ。期待していただけに非常に残念としか言いようがない。
(bjリーグ全体をあげて盛り上げるという意味で書いてます)

あと・・・これは書いていいのか迷ってましたけども・・・。
ニュージーランド戦で敗れた直後の杉浦男子強化部長の表情。絶対に許しません。冗談では済まされないですよ。どういう神経をしているんでしょうか。選手の沈痛な表情を見ていないのか?ファン、サポーターが涙している目の前で・・・。本当にあれだけは許せない。あれは謝罪すべき行為に等しい。やめるべきはジェリコHCではないと思います。

さて、こんな怒りにまかせたエントリーで終わるのも嫌なので今後の日本代表について。まず、若手選手には海外挑戦を視野に入れて欲しい。それはアメリカだけではなくヨーロッパも視野にいれて欲しい。ユーロリーグとヨーロッパの国内リーグの違いを理解していない人が結構いるなと(笑)
ユーロリーグやスペインリーグはユーロ国籍以外の枠に関してルールを設けていたと思うけども、それ以外のギリシャやイタリアといった強豪リーグで枠はあったかな?誰かヘルプミー。

無謀な挑戦でベンチに座っていてもプラスにはならないので、実力に見合ったステップアップの出来る海外挑戦を希望。国際的に実績のあるジェリコのコネクションがまさに必要な時だと思います。また選手を保持している企業側が「期限付きレンタル移籍」といった形でサポートしてあげることも必要。本来ならばJBLやbjリーグが世界を目標としたリーグ作りをする努力が必要なのですが・・・。国内では桜井選手がPGで使われることは無いだろうし、その時点で桜井選手は伸びない。

竹内兄弟はNCAAへの挑戦を希望。少し遅い?でも、世界を目標としているのあれば例えレベルの高い関東リーグにいても成長できる要素はない。本気で成長したいのであれば国内ではやはり厳しい。

日本代表監督については、北京五輪予選突破という単なる目先の目標ではなく、トルコ世界選手権または竹内兄弟、川村選手がベテランとして代表にいるぐらいの時期を見越した世界に対抗できる代表作りとそのベース(若手選手の積極的起用など)を作れる人であれば鈴木さんでも日本人監督でも全然かまわない。でも、それは無理な話。

協会に出来るのは海外から優秀な監督を引っ張ってくること。ただしジェリコさんへの対応を世界が見てしまったのであれば、断られてしまう可能性もある。それが一番怖い。ジェリコはヨーロッパで実績のある人だし、ましてやクロアチアでも認められている人。日本協会の次の手が「田臥選手」と「リバウンドの取れる帰化選手」を選べば、それは世界の流れと逆流しているといわざるを得ませんね。

目の前で世界のバスケを見ておきながら、逆流の道を歩もうとしている協会を信じられないというのが感想。協会の目的である普及と発展を見失った協会に協会である資格がどこにあるのだろうか。
またグループリーグ最終戦にあたるスペイン戦を目の前にあのようなコメントをするとはどういうことなんでしょうか。たとえ解任が決まっていたとしてもスペインと戦う日本代表に対する態度とは思えない。日本代表であることのプライドを再び選手に認識させたジェリコに対して、これから指揮をする日本代表監督に対して、失礼だ。

少し話しがそれてしまったけど、世界のバスケに追いつくためのスタートラインにたったんだ。それをまた壊すようなマネはしてほしくない。これが自分の意見です。

8 月 26

世界のバスケ
世界のバスケをこの肌で感じることができました。映像で見るものとは全然違う。

グループBではスペインが一歩抜け出していた。全員能力が高い。ガルバホサはすごいとは思っていたけど生でそのすごさは改めて感じることができました。205cmの身長とは思えないドリブル、シュート力、走力です。ノヴィツキーに対するディフェンスも素晴らしかった。前が空けば普通に3Pをがんがん打ってくる。竹内兄弟が一番参考にしたいプレイヤーではないでしょうか。

ナバーロもまた独特のステップで観客を魅了。シュートリリースは独特かつ素早い!能力だけじゃなくて相手のディフェンスのひとつ先を読んだプレーもまた素晴らしい。身長は日本人選手のSGのサイズと変わらない。それでもナバーロはスペイン代表の核。学ぶべき点は多い。

フィジカルや能力が高いという点に注目されているけども、やはり基本がしっかりしている。パスひとつにしても日本代表に比べても強くて早い。パスを強く、早くって本当に基本的なことです。スペインは「全員明日からポジション変えるから」って言われても出来てしまいそう。身長が大きくてもドリブル・パス・シュートは出来ているし、上手い。

日本の小中学生の子達にももちろん試合は見て欲しかったけども、指導者に見て欲しかった。部活の練習も大切だが、世界のバスケを見て何かしら刺激を与えてやることも指導には必要ではないだろうかと思う。190cmぐらいの子がチームで一番背が高いからといってインサイドプレーばかりを教えていては、将来その子は次のレベルで苦しむことになるだけ。可能性を広めるための指導が必要です。

ジャッジ
試合を見ていて違いを大きく感じらるのは審判のジャッジ。3秒ルールに甘い!!というより、何か動作をしていれば3秒ルールは適用されない(?)あとハンドチェックに厳しい。速攻を止めるためのあからさまなハンドチェックするとアンスポーツライクマンファールを取られることが日本のバスケの試合よりも多いように感じた。

国際試合に慣れている選手ほど速攻を止めるファールをする際は体でぶつかって止めている選手が多い。日本の選手のアンスポが多かったのはハンドチェックでファールをしていたから。もちろん「あからさま」なハンドチェックはアンスポ取られて当たり前といえば当たり前なんだけどね。

各国応援合戦
スペインサポーターには楽しませてもらいました。初日はスペインカラーをあしらったアフロをかぶったギターお兄さん達の愉快な応援。アルプスの少女ハイジやNHKピタゴラスイッチの歌を歌うと(笑)、近くの観客から笑いと拍手が起こってました。おそらく在住スペイン人の方なんでしょう。二日目以降は席がスペインサポ指定席の近くだったので間近に見ることが出来ました。

ギターお兄さん達も合流した次の日は最高の盛り上がり。試合そのものよりも自分達の記念撮影に必死(笑)スタッフから止められてましたけど、それでも止まりません。ハーフタイムやタイムアウト中には踊ったり、本当に楽しくスペインを応援。エスパーニャのコールやパウガソルの歌、ナバーーーロ♪やガルーバホサ(パンパンパパパン)とかホールヘ♪とか、遠くに座っているスペイン応援団とのエールを交換したりバリエーションも豊富(なぜかガルバホサは日によって違った)

ドイツサポも鳴り物やサッカーボールコスチュームのおじさんはすごく目立ってた。ニュージーランドは少ないながらも確実にいました。帰りのバスはニュージーランドサポのおじさんと遭遇。キャリーケースにはシンガポール空港のタグが。空港事情には詳しくないのでわかりませんけど、わざわざ日本に来日してきたんでしょうか。

情報を知る限りではギリシャやリトアニア、トルコの応援はすごいと聞きました。TVでも見れるといえば見れるんですけど、生の応援に勝るものってないんだよね。他の会場も見たかったな。