Firefox 2をインストール アジア競技大会の強化合宿
10 月 27

前回の記事ではあくまでも紹介程度に終わっていたので、ちゃんと書いてみようと思います。
※めちゃめちゃ長文です。見たくないとか途中でつまらないと感じたらすぐ止めてください(笑)それほど中身はありません。

大きな波紋を投げかけたジェリコ・パブリセビッチ氏インタビュー。ここ数日、超マイナーにあるこのブログもメジャーブログに紹介されたりTB返しのおかげで大きくアクセスが増加しています。このインタビューがたくさんの人の心を動かしたのでしょうね。もちろん僕もその心を動かされた人間の一人です。

強化プラン
ジェリコさんのインタビューは見る人の視点によっては、言い訳にも聞こえるでしょう。ただし、彼以上の納得できる言い訳ができるほどのコーチが日本にいるとは思えないし、世界選手権のメンバー以上の”チーム”を作れるコーチもいないと思う。

世界選手権を見ればわかるように世界は日本が思っている以上に進化しているし、(中東アジア勢の台頭はあるけれど)アジア自体大きく遅れを取っていることが証明されたと思う。世界とのレベルの差を痛感した中国はすでに次のプランを考えているようです。中国は更に一歩を踏み出そうとしていますね。日本はどうでしょうか?中国以上の強化方法を実施しようとしているでしょうか?弱い日本が強い国よりも良い強化を行うとしていない中で「強いニッポン」という杉浦強化部長の発言はおかしいと思います。

全敗もありえた世界選手権
昨年のキリンカップとインターを観に行きましたが、来日したのはいずれもB代表。1.8軍(?)ぐらいのオーストラリアには完敗。トルコ、リトアニアにはかろうじて良い勝負が出来るくらいのレベルでした。その時、世界選手権では全敗もありうると本気で思っていました。それでもドイツに喰らいつきパナマに勝ちニュージーランドにあと一歩という試合をしました。予想外に健闘してくれたと思います。けれど、ジェリコさんが言うように日本はアジアで6位だということを忘れてはいけないのです。彼のインタビューで再認識させられました。日本はまだまだ弱い、世界選手権はすでに過去の成績だということを。もう一度対戦すればボロ負けする可能性があるということを。

総括と分析
まず協会が行うべきは世界選手権の総括とジェリコさんの功罪について分析することです。新HC記者会見で語った程度のものでは全然足りない。ファンは大きな夢を抱いていいが、協会はそういうわけにはいかない。ひとつひとつのステップを地道に歩んでいかなくてはならない。その過程でどれだけ批判されてもいいじゃないですか。ファンがわからないところで地道にステップを踏んで数十年後に花開くものを育てていればそれでいい。

2012年とか2016年の五輪で本気でメダルを取りに行くぐらいの大きな宣言が欲しい。五輪出場が夢だの、アジアNo.1で金メダルだの、協会が言う世界レベルとはその程度のものなのかと思ってしまう。別に今笑われてもいいじゃないですか。ジェリコさんが行ったような強化プランをもっと若い世代から継続してやっていけば、アジアNo.1も五輪出場も世界大会のメダル獲得も夢じゃなくなるし批判の声も自然と消えていくでしょう。

リーグの現状について
アルゼンチンやスペインが世界大会で金メダルを取るとか、ノビツキーやジノビリといったアメリカ生まれ・アメリカ育ち以外の外国人選手がNBAであれほど活躍するなんて10年前なら考えられなかったはずです。日本との違いが何かとなった時にプロリーグがあるかないかの違いと言う人もいるでしょう。確かにそれは正解でもあり間違いでもあると思います。

一番大切なのはどういうプロリーグを作っていくかではないでしょうか。切磋琢磨どころか、お互いが批判し合い、悪い噂を立てあい、(分裂したのは協会が原因だという議論は別にして)こうなっている現在の状態を考えると日本はスタートラインにすら立っていない。僕個人は世界選手権でスタートラインに立ったと思っていたけど、出場権を自力で勝ち取っての出場じゃないし、アジア6位であること、アジア競技大会の選手編成、協会の目標、国内でこういう状況に陥っている以上はそう言わざるを得ないと思います。

bjリーグと協会が今すぐにでもお互いが歩み寄って和解をすべきです。これは僕のブログでは過去に何度も何度も言って来た言葉ですが、もう一度繰り返させてもらいます。協会が悪いのは確かですが、だからといってbjリーグ側もこういう状態を続けていいんですか?本当に話し合いを持とうとしているのか疑問に感じてます。

こんな状況下でトップカテゴリーの日本代表を強化するなんていうのは、夢物語ぐらいの話なのかもしれません。
※プロリーグに関して思うことについてはまだあるので別の話にとっておきます。

指導者の意識
企業やスポンサーに招待チケットをあげるのはかまいませんが、見にすら来ない人に配るよりもバスケの好きな子供達と彼らを教えている指導者に見てもらいたかった。一緒に行こうと誘った人達の中には「ミニバスの練習があるから」といって断られてしまったケースもありました。強豪リーグに所属する選手達がプライドをかけて真剣に戦っている世界大会よりもミニバスの練習を行うほうが大切なのでしょうか?またその練習は世界基準にそった練習方法なのでしょうか?本当に疑問に感じました。このあたりの指導者達の意識が変わらない限り日本の子供達は高校や中学で辞めてしまうでしょう。

日本でウェイド、Lジェームズ、ノヴィツキー、ガソルやジノビリといった選手を一度に生で見れる機会なんて無いんですよ。なんならノヴィツキーやジノビリといった選手はもしかしたら代表を引退する可能性もあるわけです。理由なんて「NBA選手を生で見れる」とか単純なことでいいじゃないですか。この滅多に無い機会を2週間の内のたった数回の練習で潰してしまうのは、非常にもったいないことです。あまり真剣勝負ではないNBA公式ゲームに高い金を払って観に行くよりも数倍価値のあるゲームが行われているのに・・・。

HCの比較
だいぶ話がそれてしまったのでHCに関して話を戻しますね。ある日記で納得させられる文章があったので引用したいと思います。
二人の違うところはパブ氏は若い選手を集めていたということもあり代表コーチの仕事ではないと理解しながらも“ティーチング”から丁寧に行った。鈴木氏は“ティーチング”は代表コーチの仕事ではない。だから自分はあまりやらないだろうという発表を会見で行った。
鈴木氏のアジア大会後の動向を見守っていかないといけませんが、非常に的を得ている意見だと感じました。鈴木氏の考え方は間違っていないと思います。トップにある代表カテゴリーにおいてティーチングから始めるというのは本来ならおかしな話ですよね。なぜならすでに一定レベルのティーチングを終えた選手達が集まっているからです。でも、日本はこのティーチングの過程が世界基準に達していない。

本来日本が一番出来ていないといけないはずの基礎の部分(パス、ドリブルの強さ等)ですら劣っていたのは映像を見ればわかるはずです。協会と鈴木氏の考える選考基準 [1]に関してジェリコ氏が「後戻り」という表現をしたのは的確といわざるを得ません。

ただジェリコさんの考え方全てが正しいとは言い切れません。なぜなら彼より実績もコネクションもあるコーチは世界にはたくさんいるはずだからです。また若くて素晴らしいコーチもたくさんいるはずです。もしかしたら日本にいるかもしれませんし。個人的にはジェリコさんにはコーチよりも強化部長として日本に残って欲しかったと思っていますが、それは単なるファンの意見に過ぎません。最初のほうにも述べたように協会はジェリコの功罪についてちゃんと分析する必要がありました。単に結果が欲しかったというのは誰でも言える。

最後に
ジェリコさんが言うように、まずは自分達の足元をしっかりと見つめていくことだと思います。それはなにもトップカテゴリーに限った話ではないはずです。協会の一部の人達をクビにすることも大切ですが、それは”やるべき事”のひとつにしか過ぎなくて、”やるべき事”はたくさんあるはずです。ファンにできることもできないこともあるでしょう。でも、まずできることから始めないとスタートラインに立てないと思います。

またメディアが多種多様な情報を提供していくことも必要です。アフリカ勢の世界選手権での活躍やこのインタビューでも触れられているように、アフリカのバスケ事情がどうなっているのかを取材しておく必要があるはず。日韓チャンピオンシップの際に感じたアジアのプロリーグの形態がどうなっているのか等、メディアにはファンにわかりやすい形で伝える役割と義務があるはずです。メディアもまた”世界基準”にはほど遠かったのだと自分達が一番わかったはずです。バスケはアメリカだけでなく世界中に存在しているのだと。

全部楽しみながら良くしていけば良い話。バスケ後進国だからこそ体験できる楽しみをみんなで共有していければ、これほど幸せなことはないと思いますよ。

4年間お疲れ様でした。また日本に遊びに来てください。

[1] http://www.s-move.jp/item_11830.html

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